信楽焼壺考
たまたまTVで草刈正雄の”美の壺=信樂焼”をやっている。画面には、信楽の何気ない壺に、カラス瓜やノイバラの実のついた蔓を、斜めに手を広げたように活けてある。
かって北海道の恵庭から札幌に向かう山奥で摘んだ赤い実のついた蔓を思い出させて懐かしい。
ちょうどTVの前に、庭隅で日ザラシのプラスチック壺の、これもまた葉痛みした満開のクンシ蘭が、くたびれた手製子供椅子に置いてある。ご丁寧にランニングマシン用の上履きまで置いてある。
クンシ蘭のオレンジ色の花と黄いろとオレンジ色の椅子のマッチングがTVのカラスウリの実の赤と対比して美しい。こんな些細な美を感じられるのは有難いことだと思う。
スマホのカメラを用意しているうちに、TV画面は岡本太郎の美のツボに変わった。