teoktyma の HAIKU(俳句)

気の向くままにHAIKU

宿題忘れた3年生

国民学校3年生から担任の先生は、坊主頭の青年団長みたいな前田利朝先生になった。

宿題を忘れてきた子は全員教団前に立たされ、先生は2人ずつそれぞれの頭をゴツンと目から火が出るほどカチ合わせた。

列の外れに残った僕のぶっつけ相手は壁の柱だった。

 こんなことが無かったなら、以後はもう少し頭が働いたかも知れない。

いやはや、学校に行く途中に空襲サイレンが鳴り、近くの道端に掘った防空壕に飛び込む毎日だったから、宿題どころではない毎日だった。

だから、先生も躍起になったのか、今では考えられない乱暴な先生だった。

戦後になって同窓会報で知ったが、熊本県出身だった。

宿題を忘れるも悪いがかと言って頭をカチ合わせる軍国主義憎し